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私は人材紹介エージェント20年以上のキャリアと経営歴20年、そして働き方改革の本など書籍も出版し数多くの講演もしている立場として政府の雇用問題への施策の理解をしているつもりです。

政府は個々人の問題ではなくマクロとして国全体の方向を示しています。
それは私も方向は正しく過去にない新しい施策と思います。


しかし私は人材エージェントとしてマクロではなく、個々人に対峙しています。

そういうミクロの観点から私は転職者を扱う人材紹介という自分の仕事と転職を奨励する政府の方針にやや慎重な意見を持っています。

それは安易に転職するなと言う考えです。

まずは個人として転職回数を増やすことにはメリットは全くありません。日本社会は未だに転職歴の多い人を基本的に認めません。

また、テレビCMのように転職して生涯年収が上がり自己満足も高まるかどうかはなんとも言えません。


このブログでは様々な転職の事情をお持ちの方にむけてアドバイスを書いています。

詳しくは検索していただきたく思いますが、転職をする理由は
1.会社都合や倒産などやむを得ない理由
2.役職定年や希望退職、退職優遇措置などで新たな道を考える場合
3.会社や上司、今の仕事の内容や給与に不満を持つ場合
などに分けられます。

政府の雇用促進は、DXを推進したり新しい産業や地方創生などに向けて余剰感のある雇用分野から移動させようとしています。

特に個々人の転職理由に言及している訳ではありません。

国全体としてより効率的で未来の日本を支えるような仕事を人材供給で強化したいと言うことです。

しかし転職にはかなりリスクも存在します。

これまでの会社の評価や人脈を無くすことになり、また退職金などの将来価値も減少する可能性もあります。

転職すれば簡単に今より良くなるのではなく、転職をするなら、今より努力して以前より良くするんだ！と言う気持ちがなければ失敗します。


あなたによほど特別な資格や技能があるなら別ですが、多くの人は転職先で新たな人間関係の構築やスキルを身につける努力をしなければなりません。

何より他力ではなく自力で道を切り開く気持ちを持つことが必要になります。

政府の施策や一部の耳心地の良いテレビCMに惑わされて安易な転職をしないようにしてください。




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アクティベイト株式会社
代表取締役社長 海老一宏
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