岡山、福島、広島と2年毎に転勤していた私の20代は、思い返すとそれまでの自由で気ままがまかり通った学生時代からの精神的なキャッチアップの時代でした。

思えばずいぶんとそのギャップに苦しみました。

実力を発揮するどころか会社のお荷物だったのではないかと思っています。


それを許すだけの企業の懐があったし、また幹部候補としてメーカーに入るとはそう言う人の育て方をする時代でもありました。

今、ジョブ型採用が拡大していますが、そのような長期的視点での人の採用や教育が無くなるのだということになります。

企業は必要な人を、必要な時に、必要なだけ採用し、要らなくなれば、それなりの対応をする。

そういう時代に変化しています。


ということは20代は専門スキルを身につける時代なのでしょうか？


答えはイエスです。

これからの時代は専門性を身につけながら経営に近づいていく時代です。

その専門性によっては経営とは無縁で会社の中ではスペシャリストとして定年を迎える人もいるでしょう。

それなら定年後にその専門性を活かして起業する準備を始めればいいのです。

ビジネスマンとして「私は原価計算、管理会計の専門家です」と言えるように20代は勉強と経験を積む時代です。


ただし、会社経営と言う大きな視点は忘れないようにしてください。

ただの専門バカにはならないようにすることです。


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代表取締役社長 海老一宏
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