◾️神田昌典氏の本の広告を見て

今日の日経に私も大変お世話になっているPHP社から出版されたあの有名なマーケッターの神田昌典氏の「バカになるほど本を読め!」という本の広告が載っている。

私はこの本も含めて本はなるべく読まない方がいいと常々思っているし、皆さんにもそうお話ししている。

理由は一つ。

自分が見たことも体験してもない、考えたことも研究したこともない、もっと言うと特に必要でもない知識を仕入れて何をするの?
と言うこと。

そういう読書をしている人の中に、人との会話で本の知識をひけらかす人がいる。本を読んでいることや知識があることを自慢したいかのように。

一流を目指すならこれはやってはいけない。

どんなことでも、自分が考えたことや体験したことをベースに話すことだ。たとえそれが間違ったことでも、それで気がつくことが大事だ。

知識だけの人間は薄っぺらい。人間的な魅力も感じない。

「だから、それがどうしたの?」という話題しかない。

本を書いている私が「本を読むな」というのも変だが、本は自分が何かをする上で必要な時に読むものだということ。

例えば、50歳の方が転職で困っているなら、私の本「40歳からのサバイバル転職成功術」は必ず役に立つ。

しかし神田さんの「バカになるほど本を読め!」は間違ったメッセージだ。

ただ読んでも知識武装したバカになるだけだ。ただのバカより始末が悪い。
なぜなら、読んだあとに他人に「本はもっと読んだ方がいいらしいよ」と話すに違いないから。
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